「山下達郎のサンデー・ソングブック」

 1993年10月3日よりスタートしたFMラジオプログラム「山下達郎のサンデー・ソングブック」を毎週楽しく聴いている。毎週日曜日午後2時からの55分間は、山下達郎が彼のレコード棚から選んだオールディーズレコード・CDを流して、彼のトークとともに素敵な時間を楽しませてくれる。

 一時期「サンデー・ソングブック」から離れていた時期があったが、新型コロナウイルスの影響で、家にいることが多くなり、久しぶりにラジオをつけた。相変わらずの彼の話ぶりに引き込まれ、また楽しく聴くようになった。

 現在29年目、今年10月には30周年になり、ずいぶん長く放送している。今便利なRadikoがあるおかげで、日曜日午後2時に予定があっても、後から聴くことができる。
彼ももう68歳だそうだ。2月4日で69歳の誕生日を迎える。しかも現在ニューアルバムを制作中との事。大変楽しみである。

 山下達郎のファン歴は長い。と言っても自分くらいのファンは山ほどいることをラジオから知らされている。それでも彼の想い出を語らずにはいられない。1983年の事だ。自分は中学生で放送部に所属していた。その年に彼のアルバム『メロディーズ』が発売された。

 その中に「クリスマス・イブ」という曲が収録されていた。その曲ははじめシングルになっていたわけでなく、ひっそりとアルバムの1曲として入っていた。しかしその曲の素敵さが友達の間で話題になった。放送部のレコード機から冬でもないのに「クリクマス・イブ」は流れ続けた。その後シングルカットされ、CMで使われ、山下達郎の代表曲になった事は周知の事実である。

 「クリスマス・イブ」から38年、「サンデー・ソングブック」放送開始から29年、山下達郎は同じスタンスで音楽を作り続け、ライヴをし、ラジオではリスナーを魅了し続けている。彼の魅力の本質は何だろうと考える。一言でいうと、真摯な態度であると思う。彼はミュージシャンとして、DJとしていつも一生懸命だ。沢山くるリスナーからのはがきやメールには忙しくても全部目を通しているという。その真面目さがいつもリスナーに伝わってくるのだ。

 人生100年時代。山下達郎にはいつまでも音楽を作り続けて欲しい。できればライヴもやって欲しい。ラジオも30年と言わず、40年、50年とやって欲しい。そんな事をひとりのファンとして願いながら毎週彼のラジオを聴いている。

文/はるかぜ

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