こころ

キレやすいのは脳の老化が原因?

 最近、街や電車内でキレる人をしばしば見かけます。コロナ禍の閉塞感も影響しているのでしょうか。うちの父も、歳のせいかわけもなくイライラすることが増え、家族に当たることが多くなりました。感情や想像力、判断力や理性など人間らしさに関わる脳の「前頭葉」は、

加齢による委縮がいちばん先に始まるのだそうです。感情のコントロールがきかなくなってキレやすくなるのも脳の老化が影響しているのかもしれません。相手の立場でものを考えたほうがいいとか、若い人には親切に、と言っても頑固でなかなか聞き入れないので、感情を文にして書いてみることを提案しました。もともと趣味の川柳を日記に書きつける人なので、書くことは苦にならないはず。腹が立ったことやイライラしたりしたことを文にして書いてみると客観的になれるから、読み返したときに言い方がきつかったとか、感情的にならずに伝えるほうがよかったとか解決法を考えられると思うよ、と言ってみました。どうやら試しているようです。ちょっとは穏やかになった気がするので効果があったのかもしれません。(伊賀さん)

高齢者はストレスに強いと思っていたのに…

子どもも巣立ち、仕事もリタイアして時間ができ、これからはゆっくり過ごそうと思っていました。ところが…。釣りや山歩きの趣味もあるのでストレスとは無縁だと思っていたのに、なんだか気分がすぐれないのです。

空の巣症候群とか高齢者うつとかいう言葉は聞くけれど、自分は比較的明るい性格だし、友達にも恵まれています。少し上の年代の友人に相談してみると、「定年後、自分もそうだったよ」と話してくれました。高齢になると一般的に感受性はゆるやかになるけれど、一つの感情にとらわれやすく、悲しみや怒りからなかなか抜け出せずに落ち込みが持続してしまいがちなのだとか。

「心を安定させてストレスを軽減する働きがある“セロトニン”というホルモンを活性化させると予防につながるから、みんなで山歩きをするのはとってもいいと思う」と友人。

セロトニンは人とふれあうと分泌が促されるのだそうです。コロナ禍で交流しにくくなっていたのも遠因だったかも。感染拡大もようやく収まりそうな気配?なので、ごぶさたしている友人に連絡をとってみようと思います。(Yrinさん)

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